こんにちは 院長の高屋です。
少しずつ暖かさを感じる日も増えてきましたね♪
お散歩に出かける機会も多くなると思います。
そうなると心配になるのが、お散歩中にワンちゃんに忍び寄るノミやマダニです(ll゚д゚ll)
そこで当院でおススメしているのが、スポットタイプのノミ&マダニ駆除・予防剤の
【フロントラインプラス】というお薬です。
このお薬は1ヶ月に1回首の後ろ辺りの皮膚に付けてあげるだけで、ノミ・マダニを完全駆除し、かつ、1ヶ月の間完全に予防してくれる優れものです。
ホームセンター等に類似品が売っていますが、効果が低く(特にマダニに対して)、シャンプーをしたら効果が薄れてしまう等問題があるので動物病院できちんと処方されたお薬を使って頂きたいです。亀岡市は自然が豊かで、、、、豊か過ぎるので(笑)田んぼや草むら、川べりなどノミ・マダニに遭遇する機会がすごく多いと思います。
■ノミ予防■
ノミの幼虫は寝床やカーペットの奥にひそんでおり、ノミが体に寄生するとかゆみからの皮膚炎やノミの唾液によるアレルギー、吸血による貧血などを引き起こします。 また、飼い主様にも寄生し、人獣共通感染症もひきおこすことがあるので、徹底的な駆除が必要です。
4月~11月までの予防をおススメしていますが、ノミは気温が13℃以上あれば、卵から成虫までのライフサイクルは循環できるので、暖房のきいた室内は、寒さが苦手なノミにとっては願ってもない住処。どんなに外の気温が低くても、わたしたちやペットが暮らす室温さえ高ければノミにとっては毎日が小春日和ということになり、繁殖と寄生を繰り返すことができるので、ペットの飼育環境によっては通年での予防も必要になります。
それでは、室内を13℃未満に保てば、家の中にいるノミは絶滅するのでしょうか?残念ながら、それでも未成熟期のノミが成長を続けたり生き延びたりすることは可能です。
なぜなら、未成熟期のノミは、カーペットの下や畳の隙間など、部屋の中の暖かい場所を見つけ出して、そこに潜んでいることがあるからです。
また、気温3℃以下ではノミの卵や幼虫は死んでしまいますが、さなぎや成虫であれば、ペットの暖かな被毛の中に隠れて寄生し、生存することは可能です。
このように、冬であってもノミたちが行き延びる条件はいたるところに。寒い時季こそ、年間を通したノミ対策の必要性を認識して頂きたいです。
■ダニ予防■
←マダニが犬の皮膚に食いついている様子
マダニは散歩中の草むらなどにひそみ、ワンちゃんの体に寄生します。 多数寄生の場合には、多くの血液が吸われてしまうため、栄養障害や重度の貧血を引き起こします。また、マダニは死亡率の高いバベシア症という病気を媒介します。
バベシア症について
バベシアは赤血球の中に寄生する原虫です。赤血球内に寄生するため、駆除することが難しく死亡率は50%にもなるという報告がされています。そのため、寄生を未然に防ぐことがとても重要となってきます。ノミ・ダニの予防もしっかりと行っていきましょう!
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
SFTSは2011年に発表された新しいウイルスによるダニ媒介性の感染症です。SFTSウイルスに感染した場合、発熱・消化器症状(食欲低下、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛)などの症状が多く認められます。また、その他には頭痛や筋肉痛、意識障害などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの症状を引き起こす事もあります。SFTSに感染した際の致死率は約10%~30%と報告されています。特異的な治療法はなく、対症療法が主体とされ、感染を予防する有効なワクチンはありません。そのため、ダニに咬まれないようにすることが重要です。SFTSを媒介するフタトゲチマダニは犬猫にも寄生するため、ペットを介した病気の伝播が懸念されています。私たち人間の健康を守る為にも、犬猫のマダニ予防を徹底するように心がけましょう。
ちなみに…
もしもマダニが寄生しているのを発見したら・・・
『あ!ダニがついてる! むしり取ってしまえぇぇぇ!!』
、、、、、絶対にやめて下さい└(゚ロ゚;)┘
マダニは、のこぎり状の歯でしっかりと喰いついています。したがってマダニの口器を体表に残さないように注意して除去したり、薬剤を使用して取り除く必要があるのです。無理に剥がさずに動物病院で取ってもらって下さいネ^^
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