こんにちは 院長の高屋です。
先日、【会陰(えいん)ヘルニア】という病気の手術を実施しました。
手術直前の写真です。少し分りにくいですが、肛門の右側がふくらんでいます。
会陰ヘルニアとは、会陰部(肛門周り)におこる異常です。男性ホルモンの関与も一つの原因といわれていますが、肛門付近の筋肉が萎縮した結果、筋肉同士の隙間から直腸、膀胱、前立腺などが脱出する病気です。 脱出する臓器によって症状は様々ですが、根本的な治療は外科手術になります。未去勢の場合、同時に去勢手術も行います。今回手術を実施したワンちゃんも、未去勢だったので同時に去勢手術も行いました。この会陰ヘルニアは雌でも起こりえますが、圧倒的に雄に多い病気です。
手術14日目の抜糸時の写真です。排便困難もなく順調に回復してくれました。
よく、『去勢手術はした方がいいんですか?』というご質問を受けますが、こういう病気を目にするとやはり『した方がいい』と思いますネ。
去勢しない事で起こる病気(前立腺肥大、肛門周囲の腫瘍など)はシニアの仔での発生が多いため、麻酔のリスクも高くなってしまいます。なるべく早めの去勢手術の実施をお勧めします!
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